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2010年2月19日 (金)

角兵衛さん(二)

Kaku_02


天下泰平、天真爛漫、誰憚る事なく悠々と放つ。

其れが両県(府)に別れて流れ出すのである。

雨も同じに左右になかよく旅立つのである。

由良川と佐分利川である。

佐分利川は四里程の流れであるが、由良川は長い。

渓谷あり、深水あり、蛇がたまご飲んだような所あり、

浅瀬もある。

曲りくねっていて遊々すれば、

同じ若狭湾に出て「今日は」となる。

永谷村、僕の知るところでは三、四軒あって

二軒目が角兵衛であったように思う。

細い馬車道位いの道で、淋しい所であった。

途中“馬こかし”と言う断崖があって、走って通りすぎた。

振り返って見直すと、岩がつき出ていた。

雪山で言うと雪庇と言うから、

岩が出ているのだから岩屁だろう。

見事な絶壁であった。

ひよどり越えより厳しいから“馬こかし”と言う・・・。

 

つづく
H18.6.2 善琢


 

 

R0010546 R0010549
県境手前にある“馬こかし”と呼ばれる断崖絶壁
“ひよどり越えより厳しいから馬こかし”というのは初耳

過去記事:馬こかしの伝説

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