セイタカアワダチソウ殲滅作戦
「セイタカアワダチソウをみんなあして駆除しよか思て」と
日曜の夜に文右衛門さんから連絡が入る。
佐分利川の土手に、今年はセイタカアワダチソウが
やたらと目についた。
特に河口近くは大群落を形成して
見事なくらい土手一面が黄色い花で覆われている。
もともと切り花や観賞用として持ち込まれたくらいだから、
一面に咲くと秋らしさ満点で、美しいとさえ言える。
のんきなことを言わせてもらえば。
日本の在来種が外来種に弱いのは
植物に限った話ではないけれど、
セイタカアワダチソウは種子だけでなく
地下根茎からも殖える多年草で、
周辺植物の生育を阻害するアレロパシーを有することもあって
競合するススキなどの在来種を圧倒する繁殖力がある。
加えて花粉によるアレルギーや喘息の原因といわれたために
あんまり良いイメージはない。
びっしりキレイに咲き誇っても、
普通あまり歓迎されることの少ない植物である。
花粉を風に乗せて拡散させる植物(風媒花)ではないので、よくいわれる花粉のアレルギーはこいつじゃなくて、同じく外来種のブタクサによるものらしいですが・・・
繁殖しまくると、今度は自身のアレロパシーに自家中毒を起こして衰退したりもするそうです
佐分利川流域での繁茂の状況はというと、
下流域から中流域にかけてよく目立つけれど
上流域はまだそれほどでもない。
けれど一面を覆うようになってからでは
手の施しようがなくなってしまう。
この植物自体に罪はないし、繁殖力が強く適応力の高い種が
弱い種を駆逐するのは自然の理、
流転といってしまえばそれまで。
けれど今年は目立ち過ぎた、
“これではススキが駆逐されてしまう!?”と
思わせる勢いがあった。
出る杭は打たれる、これもまた自然な反応なのだろう。
きのこの森前
ここまで殖えてしまうと、いっそ素直に眺めていたほうが癒される(笑)
これに馴れれば、いずれはこの景色にも郷愁を感じるようになるんだろうか
そんなわけで環境保全組合の発案により
近いうちに人手を繰り出し、区内のセイタカアワダチソウの
駆除を試みることになったらしい。
そろそろチラシか何かでお知らせがあるはず。
絶対防衛線は新鞍神社のちょい下流あたり?
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今年はセイタカアワダチソウが多いきがします。ススキを駆逐するとは恐るべし!ススキのほうが刈りにくい気もしますが、草刈りの手強い強敵であることにはまちがいありませんね…
投稿: ぶろぐ坊 | 2010年11月 3日 (水) 16:47
今年多いのは夏期の暑さと少なかった雨のせいでしょうか。
他の植物よりも根っこが深くまで伸びるようですし、刈られても立て直しが早かったのかも知れません。
投稿: 管理人 | 2010年11月 5日 (金) 16:17
三森から上はきれいにセイタカアワダチ草がありませんでした。ごくろうさまでした。新助さん梅干ありがとうございます。やわらかくて、香りがよくて、おいしく頂いています。
投稿: 三千子 | 2010年11月15日 (月) 12:36