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2010年11月 3日 (水)

セイタカアワダチソウ殲滅作戦

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佐分利川中流域(岡安下橋付近)


「セイタカアワダチソウをみんなあして駆除しよか思て」と

日曜の夜に文右衛門さんから連絡が入る。
 

佐分利川の土手に、今年はセイタカアワダチソウが

やたらと目についた。

特に河口近くは大群落を形成して

見事なくらい土手一面が黄色い花で覆われている。

もともと切り花や観賞用として持ち込まれたくらいだから、

一面に咲くと秋らしさ満点で、美しいとさえ言える。

のんきなことを言わせてもらえば。
 

日本の在来種が外来種に弱いのは

植物に限った話ではないけれど、

セイタカアワダチソウは種子だけでなく

地下根茎からも殖える多年草で、

周辺植物の生育を阻害するアレロパシーを有することもあって

競合するススキなどの在来種を圧倒する繁殖力がある。

加えて花粉によるアレルギーや喘息の原因といわれたために

あんまり良いイメージはない。

びっしりキレイに咲き誇っても、

普通あまり歓迎されることの少ない植物である。

 

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花粉を風に乗せて拡散させる植物(風媒花)ではないので、よくいわれる花粉のアレルギーはこいつじゃなくて、同じく外来種のブタクサによるものらしいですが・・・
繁殖しまくると、今度は自身のアレロパシーに自家中毒を起こして衰退したりもするそうです



佐分利川流域での繁茂の状況はというと、

下流域から中流域にかけてよく目立つけれど

上流域はまだそれほどでもない。

けれど一面を覆うようになってからでは

手の施しようがなくなってしまう。

この植物自体に罪はないし、繁殖力が強く適応力の高い種が

弱い種を駆逐するのは自然の理、

流転といってしまえばそれまで。

けれど今年は目立ち過ぎた、

“これではススキが駆逐されてしまう!?”と

思わせる勢いがあった。

出る杭は打たれる、これもまた自然な反応なのだろう。

 

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きのこの森前
ここまで殖えてしまうと、いっそ素直に眺めていたほうが癒される(笑)
これに馴れれば、いずれはこの景色にも郷愁を感じるようになるんだろうか


そんなわけで環境保全組合の発案により

近いうちに人手を繰り出し、区内のセイタカアワダチソウの

駆除を試みることになったらしい。

そろそろチラシか何かでお知らせがあるはず。

 
絶対防衛線は新鞍神社のちょい下流あたり?

 

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コメント

今年はセイタカアワダチソウが多いきがします。ススキを駆逐するとは恐るべし!ススキのほうが刈りにくい気もしますが、草刈りの手強い強敵であることにはまちがいありませんね…

今年多いのは夏期の暑さと少なかった雨のせいでしょうか。
他の植物よりも根っこが深くまで伸びるようですし、刈られても立て直しが早かったのかも知れません。

三森から上はきれいにセイタカアワダチ草がありませんでした。ごくろうさまでした。新助さん梅干ありがとうございます。やわらかくて、香りがよくて、おいしく頂いています。

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