「・・・ゆっくりしてかんせいのぉ」
「おおきんおおきん、まあ一杯くだんせいのぉ」
「燗はどうや」
「燗はいらん」
「そんならほれ・・・・」
そんな話しをしているうちにまたもう一杯となった。
「昼間の酒もうまえのぉ、ようまわって来るは・・・」
「まあええわえの、酔うたら上(座敷)にあがって
寝ころばんせえのぉ」
始まった、こりゃ誘惑に負けそうだぞ・・・
「そなえもしとれんで今日はこれで帰るから、おおきんのぉ」
「そんなら又来てくだんせよ」とこうなる。
男は酒と女には弱い。
角兵衛さんはそんな事は無かったと思うが
立ち上って歩き出した、すたこらすたこら・・・
つづく
H18.6.5 善琢
コメント