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2009年8月16日 (日)

盂蘭盆会(五)松明あげ

Bon_05
火祭りを“タイマツあげ”と云ったと思う。

昭和の十四、五年だったと思うが

お盆の総仕上げと言うか、フィナーレの祭りであった。

平右門(ヘイモンと云った)の前の河原(右岸)、

本通りから下りた所に格好の広場があった。

日頃は平右門のおやじさんが働く場所であった。

竹籠(蛇カゴ)ともう一つ、

海苔の付着する竹を丸めていた。

其処を使って、松明をあげた。

麻殻をオンガラと言った。

其れを小束にして大を付け、

さながら戦場の如く若者が乱舞した。

勝抜きであるので、弱い者は早く逃げるのである。

是の絵が中村の忠兵衛の忠衛さんの孤軍奮闘の場面である。

攻めているのは下じょうの若者であった。

僕たちは土手から手に汗を握って見守っていた。

誰かが「負けるな、タァさん」とさけんだ。

実話である。

 

H17.8.30 善琢

 

 

松明あげ(マツアゲ)は盆踊りが済んだ翌日の16日と旧盆の24日に行われていました。
盆踊りと同じく、上方と中・下別の場所で行われていたようです。

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