盂蘭盆会(四)送り火
十六日を後盆(ウラボン)と云う。
十三日に迎えて四日間、毎夜燈籠を灯して仏の供養をする。
年一番の行事である。経を貰い、又読み、
無事に終ったね、有難かったね
さあ、仏を送るのだよ・・・
送り火を焚いて、お供物を持って川に流すのである。
私しの家では川が近くにないので
迎え火と同じく、庭で経を読みながら送り火を焚いた。
お母さんが云った。
もう直ぐ暗くなるから、此の灯りを持って無事帰ってね
そして又来年合いませうね、と
僕もおなじように、来年来て下さいよと云った。
其れからお供物を風呂敷につつんで川に向かった。
手を合わして川に流した。
十萬億土まで帰って行くのだよ
僕が不思議な顔をしていると、
極楽浄土の事だよ、とお母さんがおしへてくれた。
香のにほいがただよっていた。
川上では精霊を送るのは15日の夕方で、写真のような光景が川のあちこちで見られます。昔は16日に松明あげを若者が行っていましたが、今では完全に廃れてしまいました。
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