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2009年8月15日 (土)

盂蘭盆会(四)送り火

 

十六日を後盆(ウラボン)と云う。

十三日に迎えて四日間、毎夜燈籠を灯して仏の供養をする。

年一番の行事である。経を貰い、又読み、

 無事に終ったね、有難かったね

 さあ、仏を送るのだよ・・・

送り火を焚いて、お供物を持って川に流すのである。

私しの家では川が近くにないので

迎え火と同じく、庭で経を読みながら送り火を焚いた。

お母さんが云った。

 もう直ぐ暗くなるから、此の灯りを持って無事帰ってね

 そして又来年合いませうね、と

僕もおなじように、来年来て下さいよと云った。

其れからお供物を風呂敷につつんで川に向かった。

手を合わして川に流した。

 十萬億土まで帰って行くのだよ

僕が不思議な顔をしていると、

 極楽浄土の事だよ、とお母さんがおしへてくれた。

香のにほいがただよっていた。


Bon_04

つづく
H17.8.29 善琢

 

 

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川上では精霊を送るのは15日の夕方で、写真のような光景が川のあちこちで見られます。昔は16日に松明あげを若者が行っていましたが、今では完全に廃れてしまいました。

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