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2009年6月 1日 (月)

水辺のいきもの・アカシチ


昨日ナチイサンの魚の事を書いたが、

川上では“ナチイサン”で、学名は分からない。

今日は“アカシチ”を描きましたが、

これも仝じく分からないが“赤七”としておく。

捕物帳に出てくる岡っ引きの下っ引きのような

名前であるが奇妙な魚である。

体色が赤色をしている。

方言の中にも書いたように思うが、

口髭が二本生へていたと思う。

鯰は四本生へているのでナマズの子ではない。

ナチイサンは石の上が好きで、赤七は石の裏に住んでいた。

石を捲るとよなよなと恥ずかしそうに逃げた。

其れをぎゅうと掴むとちくりと刺し、キュウキュウと鳴いた。

眺めていると憎めない、

何となく愛着のわいてくる魚であった。

此の魚を捕るのには掌でそっと掬いあげるのが

そのコツである。

此のアカシチ君も夢のような魚になっているのだろうと

心配している。

現存すれば天然記念物になるだろう。

マトバの橋の下あたりの石をおこして見たい。

つづく
H17.4.12 善琢
Kawabe_02

調べたところ、“アカシチ”は正式にはアカザという名前の魚のようです。
渓流に住むナマズの仲間で、夜行性。体長10cmほどになり、アカシチ、サシ、アカネコなどの地方名があります。
さすがに天然記念物ではありませんが、環境省レッドリストの絶滅危惧II類となってます。河川改修や農薬の流出によって食料の水棲昆虫が少なくなり、生息地が減少しているとのこと。(久右衛門)

 

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コメント

絵手紙の文字、文面、イラスト…全てに味があり素敵ですねえ。自分もこんな葉書が書けたらなどと思ってしまいます。

いつもコメントありがとうございます。
善琢さんの絵手紙は作業してる自分も癒されます。
調べものしたり現地に行ったりの時間がここの所とれないので、この絵手紙が頼りです。
しばらく連発モードになりそうな予感がしますが、それもいいかな・・・と。

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