水辺のいきもの・アカシチ
昨日ナチイサンの魚の事を書いたが、
川上では“ナチイサン”で、学名は分からない。
今日は“アカシチ”を描きましたが、
これも仝じく分からないが“赤七”としておく。
捕物帳に出てくる岡っ引きの下っ引きのような
名前であるが奇妙な魚である。
体色が赤色をしている。
方言の中にも書いたように思うが、
口髭が二本生へていたと思う。
鯰は四本生へているのでナマズの子ではない。
ナチイサンは石の上が好きで、赤七は石の裏に住んでいた。
石を捲るとよなよなと恥ずかしそうに逃げた。
其れをぎゅうと掴むとちくりと刺し、キュウキュウと鳴いた。
眺めていると憎めない、
何となく愛着のわいてくる魚であった。
此の魚を捕るのには掌でそっと掬いあげるのが
そのコツである。
此のアカシチ君も夢のような魚になっているのだろうと
心配している。
現存すれば天然記念物になるだろう。
マトバの橋の下あたりの石をおこして見たい。
つづく
H17.4.12 善琢
調べたところ、“アカシチ”は正式にはアカザという名前の魚のようです。
渓流に住むナマズの仲間で、夜行性。体長10cmほどになり、アカシチ、サシ、アカネコなどの地方名があります。
さすがに天然記念物ではありませんが、環境省レッドリストの絶滅危惧II類となってます。河川改修や農薬の流出によって食料の水棲昆虫が少なくなり、生息地が減少しているとのこと。(久右衛門)
絵手紙の文字、文面、イラスト…全てに味があり素敵ですねえ。自分もこんな葉書が書けたらなどと思ってしまいます。
投稿: ぶろぐ | 2009年6月 3日 (水) 22:03
いつもコメントありがとうございます。
善琢さんの絵手紙は作業してる自分も癒されます。
調べものしたり現地に行ったりの時間がここの所とれないので、この絵手紙が頼りです。
しばらく連発モードになりそうな予感がしますが、それもいいかな・・・と。
投稿: 管理人 | 2009年6月 4日 (木) 13:24