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2017年5月15日 (月)

谷いちめんのシャガ (奥上林・市茅野)

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 ふたたびN女史より、今度は「また市茅野で谷いちめんのシャガが見ごろですよ」とメールがありました。
先月の三椏の花は見に行けずじまいだったので、早速翌日行ってみることに。
峠を越える必要はありますが、川上から車で10分ほどの距離というのがいい。


さて市茅野(いちかや)の集落に到着。土曜とはいえ朝の8時、しかも雨降り。
にもかかわらず、防火水槽横の第2駐車場には先客とおぼしき車が約10台。
雨なのにここはほぼ満車状態で、知る人ぞ知る人気スポットの模様。
(ほとんどが1眼レフと三脚を携え、一人で来られた方のようでした)
第1第2と二つ駐車場が用意されており、駐車場所を示す看板も出ています。
田舎者の一人として正直に申し上げれば、見ず知らずの人に集落内をうろうろされるのはあまり気持ちの良いものではありません。
ところがここは「外部から客を招く」というスタンスが明確です。
もっとも、それだけ過疎と高齢化が深刻だということかも知れません。

R0010892 集落奥のお宮さん(杉の巨木がすごくイイ雰囲気)


シャガの群生地は市茅野集落の奥、雰囲気のある山の神の社を過ぎたあたりから。
杉木立の下に、文字通りいちめんに白く咲き誇るシャガ。圧巻です。
山野で普通に群生している珍しくない花ではありますが、ここまで山野一面をシャガの花が覆っている光景を見るのは初めて。
湿った空気と雨に濡れたシャガが満ちた谷は、妖し気で幻想的。もしひとりで迷い込んだなら、遠くの杉木立の陰から何かが手招きしてきそうな…。

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R0010911先月は三椏の花ざかりだった同じ谷が、ほんの一月後にはこの景色になるというのも驚き。

 
配布ポストに入っている手作りの案内マップによると、シャガの見ごろは4月下旬〜5月中旬ですので、今週中ならまだ間に合うかもしれません。

景色を阻害する倒木や枯れ枝はきちんと排除されており、杉の手入れはもちろんのこと、道も歩きやすく整備されています。
晴れなら晴れで、雨なら雨で、それぞれ幻想的な風情が楽しめる近場の癒しスポットとしておすすめです。

できれば小雨の早朝に、ひとりで、迷い込むように歩いてみたい。



最後になりましたが、Nさま、いつも山の情報ありがとうございます。

 

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