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2010年6月22日 (火)

最後の炭焼き窯? その四

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空っぽになった窯内部


6月13日

この日、密封していた窯を開けて中身を取りだすというので

朝から窯におじゃました。
 

聞くと結局あれからも温度が上がらず、

煙突の吸い込みも悪いままだったようだ。

湿気がたまっているのか、

あるいは「ケド」と呼ぶ煙突口がふさがっているのか、

長年炭を焼いてきたが、こんなことは初めてだという。

経験者が寄ってたかって不思議がるも、

このままではどうしようもない。

いったん封をして温度が下がってから材料を取りだし、

不調の原因を調べようということになったらしい。


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窯内部の様子

 

窯を訪れた時刻にはすでに窯が開けられ、

焚き口付近の焚き付けが取り除かれていた。

長いこと火を焚いていたので、そのあたりはすっかり

灰になっていると思いきや、まだ炭の状態で

わずかに火も残っている。

窯いっぱいに立てられた肝心の材料は真っ黒になってはいるが、

炭になっているのは上部のみで、

大方は芯が残ったままの状態だった。

まだ熱の残る窯の中にもぐりこんで

中の木を一本いっぽん取りだして行く。

窯の中はすすが濛々と舞っていて息苦しく、

マスク必至の環境である。

芯の残った木は小屋の隅に積み上げ、

炭になっている部分は別にして袋へ。

上の方だけとはいえ、それでも結構な量の炭である。

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窯を空にしてケドを見てみると、

煙突を埋め込んだ部分の土がまったく乾いておらず、

一部がずり落ちて口をほとんど塞いでいた。

これでは吸い込みが悪いはずである。

無理やりに空気を送り込んだ上部のみ温度が上がり、

窯の下半分は湿ったままだったのだ。

 

このあと煙突の前で火を焚いて土を乾かし、

その後取りだした木材を上下逆に立てて

もう一度焼焼いてみるということだった。

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念のためケドに屋根もかける(写真右)

 


翌々日の朝、炭焼き小屋の前を通ると

煙突からうすく煙があがっているのが見えた。

あれから小屋へは立ち寄っていないが、

調子が悪いとも聞かないので

今度は順調に進んでいるのではないだろうか。

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