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2010年2月 2日 (火)

山里の仁義なき戦い

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というと大げさだが、相手は有害鳥獣。

狩猟免許と鉄砲がないとこちらから攻めることは出来ないので

防御を固める他ないのだが、何事も完璧というのは難しく、

隙をつかれてやられてしまうことがある。

オバン達が丹念に育てた作物が無慈悲にも動物の糧となる様は

“北斗の拳”的に荒廃した世界のようで切ない。

これでは耕作意欲も萎えてしまうだろう。

畑はこまめに見て回る必要があるので、

勤めている我々の世代はほとんど畑を作らない。

こういう光景が当たり前のように繰り返されれば、

仮に定年を迎えても「どうせ荒らされるなら買ったほうが楽」と

考えてしまうのは自然の成り行きで、

実際家から離れたところにある田畑は減反政策も相まってか

どんどん耕作が放棄されている。

 

 

土曜日に上方あたりで騒いでいた猿の群れが

翌日の朝、山伝いに中村にも来襲した。

朝、子供が騒ぐので見てみるが、既に山へ逃げ去ったあと。

そのまま老犬を引き連れて追いかけるも、

どうにもこの相棒のやる気が感じられない。

頭上で猿がキーキー騒いでいても知らん顔、

普段とまったく変わらない散歩モードである。

そういえばこの犬、以前猿に柿をもいでもらって

美味そうに食べていたことがある。

朝も全然吠えていなかった・・・。

ひょっとすると裏でハナシがついているのかも知れない。

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右門前の畑はすでに荒らされたあと。
普段なら全方位の防御ですが、冬場は積雪で痛むので天井の網が開放されてます。
そこを猿に狙われたようです。

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鹿か猪か知らないが、あぜ道も延々とほじくられた跡が・・・

 

 

先日どこぞで猪が罠にかかった時、父が解体に行って肉を持って帰ってきた。
母は「どうせなら免許取って罠猟したら」と父に勧めていたが、免許を維持するのに年数万円掛かると返され、あっさり断念した模様。
父以外は猪肉を普通に食べる
我が家だが、好んで食べる人はわりあい限られ、わざわざ買ってまで欲しいという人は少ないのではないだろうか。加えて猪料理を出すお店も近くに無い。
猪を獲っても売るところがないのである。
 

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山里の仁義なき戦いを参照しているブログ:

コメント

すごくリアルな写真の数々…(笑)
どこでも獣害の話題ばかりです。
政府も農業振興を本気で考えるなら狩猟免許を取得しやすくするとか、獣害対策に資金援助するなどしてほしいものです。

コメントありがとうございます。

有害獣はどこも問題となっているようで・・・
有害獣の進入防止柵設置は町からの助成(資材費4/5以内)があるのですが、農家組合などの団体が対象で、個人は恩恵に与れないようです。
当然オバン達が細々と作っている畑は対象外。
かゆいところに手が届くとまではいかないようです。

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