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2009年11月10日 (火)

晩秋のユキンコ

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山の木々も紅葉が進んできました
 
週末、“ユキンコ”がフワフワと
山際を翔びまわっていた。

白い綿で包まれたようになって雪のように見える小さな羽虫で、

“ユキンコ”はこの辺りの俗称である。

 
かわいらしい名前で呼ばれているが、

正体はアブラムシの一種で、一応害虫である。

雪のような白い綿毛は、炭化水素を主成分とする

糸状の蝋物質なのだそうだ。

熱に弱く、人間の体温程度でも弱ってしまうらしい。

飛翔力は弱々しく、空気中を漂うように翔んでいる。

あまりに頼りない翔びっぷりなので、

油断していると時々吸い込んでしまいそうになる。

 
この虫を見かけるようになると、そろそろ初雪が降る と

昔誰かに教わった。

雪も近年はずいぶん少なくなり、

雪降ろしが必要になるほどの降雪は滅多に無い。

それにここ数日はとても暖かく、

日中は半袖で過ごせるくらいだった。

近々に雪が降るようなことはさすがに無いと思うが、

秋の深まりと間近に迫った冬の訪れを

実感させてくれる虫であることは、

今も昔も変わらないだろう、と思う。

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のろいので手で簡単に捕獲可能

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