盂蘭盆会(三)踊り
バケツにソーメンが冷やしてある、昼はソーメンだ。
嬉しかった。其れにマッカウリであった。
西瓜などは高根の花であった。
昼過ぎになると分教場が騒がしくなる。
村の青年団の方が踊りの準備をする声らしい。
気になって夕飯どころで無い。
箸をはなすと、とんでいった。
運動場のまんなかに燈籠が立ててあり
提灯が下げてあった。
愈々踊りである。
一人、二人と踊り始めた。
“そろた そろたよ 踊り娘が揃うた
どこに姉やら 妹やら
ヨォホェヨオホェ ヨイヤサーノセー”
つづく
H17.8.28 善琢
分教場での盆踊り、これより前は上方の辻堂と下の辻堂で、それぞれ別の日に行われていたそうです。上方は14日、下は15日で、14日は中・下から上方へ出向き、翌日は上方の衆が下の辻堂へ踊りに行ったのだ と、忠のおじいさんからお聞きしました。
上方の辻堂はもうありませんが、下の辻堂はその後作業小屋に改装され、今もその姿で残っています。
どちらもさほど広い場所ではないので、二、三十人も集ればかなり暑苦しかったのではないでしょうか。
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