茶摘み
田植えとゼンマイ採りが一段落つき、山に藤の花が咲く頃になると、次は茶摘みの季節です。
茶摘みといってもちゃんとした茶畑があるわけでもなく、屋敷回りの石垣や裏山の裾に放ったらかしで植えてあるものです。当然肥料もやってませんが、毎年健気に新芽を出してくれます。
その瑞々しい新芽を摘み取って、その年の家で飲むお茶にしています。
今年の一番茶。摘み取ったばかりの茶葉を軽く蒸した後、もんでムシロに広げて干します。
次の日もさらにひと揉みして干す。かなり色が変ってきています。
これを“かんから”になるまで干したあと、“アゲヒ”という鉄鍋で炒る工程を経て一斗缶に保存します。
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