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2009年4月24日 (金)

おにぎり持って山歩き(2)

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おにぎりも食べ終わって一息ついたので、周辺を少しウロウロ。木陰では淳さんや渡辺さんが風景をスケッチしておられます。
この平場の背後の一段高い所にも少し平地があって、そこには炭焼き窯の跡がありました。まだ下草の茂っていない時期のせいか、今回の山歩きではやたらと窯の跡が目に付きました。

12:20 Y氏と相談して午後のコースを決めます。尾根は歩きやすく、宝尾の背後に勾配が緩い所があるとのことで、ここから日置峠を経由して尾根を歩き、宝尾の背後の斜面を下って『あんだら』に出るコースとしました。


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斜面は風化岩が細かくなったようなさらさらの土に覆われています。足場の悪い道を進む一行。

『北東の平地』から峠までの道はかなり状態が悪く、踏み跡はわずかしか残っていません。場所によっては片手を斜面に着きながら進みます。途中斜面の下にもう一つ道の跡が見えました。そちらは牧山方面へ向かう古い道です。途中上の方に鹿の群れがちらりと見えました。人間の群れとのニアミスに驚いた様子。
歩き出して5分程で峠が見えてきます。峠の手前の斜面に岩肌が露出している所があって、それを背にお地蔵さんが肩まで埋まりながら立っています。足下ばかり見ながら進むと気付かずに通り過ぎてしまいそうです。

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峠手前のお地蔵さん        お地蔵さんを過ぎると峠は目の前

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日置峠に到着。昔はここを越えて松尾寺参りに行った。

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峠の石柱

峠には御影石の石柱がぽつんと木にもたれ掛かっているのみ。眺望も樹木に遮られて今一つですが、尾根を少し西に進むと青葉山が一望できる場所があります。視界を遮るような高い樹木が少なかった東京オリンピックの頃、このあたりで山仕事をしていた人が、国道27号線を走る聖火ランナーを眺めることができたとか。

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峠附近の尾根から望む青葉山。高野の辺りがよく見えます。

ちなみにこの尾根筋の途中に『宝が埋めてある』言い伝えがあるそうです。朝日と夕日のあたる松の木の根元ということですが、当の松の木は既に無くなり目印になるようなものは残っていません。

一行は権現さんの真裏にあたるピークで小休止の後、宝尾目指して斜面を下ります。実は『あんだら』に下りるには尾根をもう少し進まないと駄目なのですが、そろそろ皆さんも疲れてきた様子。無理してそこまで行かず、このまま集落裏あたりに出ればいいやと、おまかせで最後尾を歩いておりました。結果どっちつかずのルートになってしまい、急な斜面に出くわしてちょっと引き返す羽目に。休憩中にちゃんと地形図でルート確認しとけばよかったんです、スイマセン。

で、下りた所は宝尾集落で最も高い位置にある弥兵衛の屋敷跡。何段もある宝尾の屋敷跡は立体的に繋がっていて、通路を塞ぐ竹を片づけて自由に行き来できるようになればすごく面白そうです。ちょっと現状では移動が難儀すぎて、あちこち見て回るのが億劫になります。

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屋敷跡の石垣。何時見ても立派です。

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弥兵衛屋敷跡の石垣

時刻も14:00近くなってきて、そろそろ撤収の頃合いです。寺院跡の『おだら』や『あんだら』へは残念ながら足を伸ばす事が出来ませんでしたが、そちらは遺構が何も残っておらず集落跡よりも地味。近いうちにもう一度来てゆっくり見て回ろうと心に決めて帰路へ付きました。


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おみやげは尾根道に生えている“へんだら”。里のへんだらは鹿の食害で激しくダメージを受けていてアカンのだそうです。

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当日歩いたコースです。しんどかったか、楽勝だったか、あるいは丁度よいくらいだったか、コメントがあるとありがたいです。気がついたことや感想などもありましたらお願いします。

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コメント

お世話になりました。
竹やぶの整備や道の整備是非やりたいなーと思いました。
家に帰りついてから先輩が"たかろうはあのままではもったいないよ”と話しておられました。

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