肥松採り
天気が良くて暖かい週末でした。
県下の新型コロナウィルス感染拡大注意報がこの日で解除されるとはいえ、まだまだ気軽に出歩ける気分でも雰囲気でもありません。
せっかくなので日光浴と散歩を兼ねて裏山の尾根まで登り、肥松(ファットウッド)を採ってきました。
立ち枯れた松の樹液(松ヤニ)が、重力によって枝や幹の下の方に凝縮されたもので、焚き火の着火剤としても使えます。
尾根に出たら枯れた松を探す。
比較的樹液が豊富である赤松が良いらしい。
倒木は樹皮が腐って樹種の判別が困難です。
まだ樹皮の残る株元を頼りに、赤松と思わしき倒木の枝の根元をノコギリで切断。
松ヤニの香りと琥珀色の断面、当たりです。
樹皮が腐って残っていない倒木は当然その枝も腐り落ちていますが、松ヤニが詰まった根元部分は腐食しにくく、白く硬く残ります。
そういう枝が狙い目。
30分ほどで結構良いのがいくつか採れました。
これだけ切っただけでノコギリの刃には松ヤニがべったり付着し、
切れにくくなります。
肥松は松ヤニが詰まっているのでずっしり重く、程度の良いものは水に沈みます。
琥珀色の部分を薄く削いで火を付けると、長く燃えます。
ただし、ネトつく黒い煤が出るので煮炊きには不向き。
一発で鍋底が真っ黒になり、しかもこれが落ちにくい。
焚き火や炭火熾しに、趣きのある着火剤としておすすめです。
とは言え、ひどい山火事の報道がいくつもあったばかり。
焚き火や野焼きするなという消防署からの放送が朝昼連日あるような状況では焚き火もできず。
遊び歩けない、集まって飲み食いできない、焚き火できない。
仕方ないとは云え、何とも窮屈な世の中です。
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