小さな水路のある暮らし
水路に架かる小さな水車:右門前
中にイモなんかをいれておくと皮が剥ける・・・はず
家の前を流れている小さな水路は、
一年を通してつめたい水が流れています。
幅は50cmほど、コンクリートで巻きたてられていて、
残念ながらさほど趣のある風情ではありません。
経路は佐分利川の水を水口で取水して中村を道沿いに流れ、
下畑で鉱生谷川へ流れ落ちます。
田んぼへの用水であると同時に、
野菜や農具を洗ったり、花壇にまく水をくんだりと
便利に使える水路です。
子供たちの遊び場でもありました。
今の子はあんまりそういう遊びをしないけど・・・
途中、私の家の前で落差のある分岐があり、
田んぼに水を配る必要のない期間は
そっちへ水が落ちています。
落差があるのは、昔ここに水車を利用した
唐臼小屋があった名残。
おかげで今でも昼夜を問わず、一年中水音が轟いています。
これがなかなかどうして、静かな田舎の夜には結構な轟音。
窓を開け放して寝る夏の時期、
最初の一年はうるさくて、かなり閉口しました。
ところが人間の脳とはよくできたもので、
いつのまにか流れ落ちる水音だけ意識外に除いてくれた様子。
今ではまったく気にならず安眠できてしまいます。
蛇口をひねれば水が出る現代では、
生活する上でどうしても必要なものではないけれど、
あるとうれしい、そんなもののひとつです。
水路の風景いろいろ
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