制作担当:久右衛門
「川上通信」にアクセス頂き、誠にありがとうございます。
川上区は福井県大飯郡おおい町佐分利地区の集落のひとつで、周囲を山々に囲まれた自然豊かな山里です。
昔風に言えば「若州佐分利郷川上邑」でしょうか。
独特の気風とまとまりから「川上区」というよりも、そっちのほうがしっくり来るような気がしていました。なんとなく。
佐分利の谷を流れる佐分利川の、最も上流に位置する集落で、冷たく澄んだ川をさかのぼって山を越えると、京都府の上林に出ます。
町の中心、役場のある本郷までは自転車で30分、車なら15分。平成18年の町村合併までは、町内で最も役場から遠い集落でした。冬期の積雪も多かったので、「ド奥」の集落と言われ、よくネタにされたものです。(今でもそうですが・・・)
鳥谷・田井谷・岸谷・鉱生谷、新鞍谷が主な谷で、人家は続屋・子生谷・葛城・野瀬・内谷・左近・水口・田井谷・高屋・大柳・清水の各小字に散在しています。
大きくは上方、中村、下条の三つに分けられ、今は概ねそのくくりで1組、2組、3組の編成となりました。(以前は5組まであった)
江戸後期から昭和40年頃までの戸数は88戸でしたが、平成22年の現在は75戸。
里を出て、街で暮らされている方も大勢おられます。
ブログの開設目的のひとつは、そういった遠方で暮らす親族や田舎の生活から縁遠い方々へ向けた情報発信の場をつくりたい、というものでした。
もうひとつは、この土地の魅力・伝承を再発見して、できることなら多くの人とそれらを共有し、未来に残していきたいという勝手な思惑です。
陳腐な言い方ですが、身近に当たり前のようにあるものの良さは気が付きにくいもの。
山里の四季の移ろいをあらためて感じ、また故郷を懐かしむことができるよう、微力ながら『川上邑の今と昔』をお伝えしていきたいと考えております。
たどたどしい文章でお恥ずかしいかぎりですが、ご笑覧くだされば幸いです。
区民の皆さまのみにとどまらず、関心を寄せてくださる方々のご意見・ご感想、そして寄稿と来訪をお待ちしております。
平成 22年 4月吉日 久右衛門
写真協力:喜兵衛、八兵衛、新助、吉左衛門、吉右衛門、小兵衛、銀左衛門、太右衛門、新屋
渡辺(本郷)、山崎(鹿野)
(敬称略)
昔の写真を貸していただけると大変助かります。
川上の風景、行事などの写真をお持ちで、貸してあげるよという方がおられましたら
是非お声を掛けてください。
※左上の画像「この谷の この土を喰い〜」は淳さんによるものです。
前からブログに貼りたかったので、この度お願いして使用許可をいただきました。